松前町の内科・循環器科 せいけ内科循環器科

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睡眠時無呼吸症候群とCPAP療法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止または減少する状態です。肥満の方、いびきが多い方、下顎や小さめの方などに多いと言われており、これにより、酸素不足が生じ、脳・心臓や血管、さらには全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。主な症状には、いびき、日中の強い眠気、集中力の低下、気分の不安定などがあります。放置すると、高血圧、心疾患、糖尿病などのリスクが増すため、早期の診断と治療が重要です。

診断に関してはまずは簡易型アプノモニターと呼ばれる装置で検査を行います。この装置では、主に鼻や口での呼吸の状態と血液中の酸素濃度を測定します。自宅への貸し出しが可能であり簡単に検査することが可能です。必要な場合にはポリソムノグラフィー(PSG)という検査を紹介させていただき、呼吸状態や血液中の酸素濃度に加えて脳波や筋電図なども測定し、無呼吸の状態や睡眠の質への影響を調べます。

 

CPAP療法とは?

CPAP (Continuous Positive Airway Pressure、持続的気道陽圧) 療法は、SASの治療に最も効果的な方法の一つです。この治療法は、睡眠中にマスクを装着し、空気を一定の圧力で気道に送り続けることで、気道を開いた状態に保つものです。これにより、呼吸がスムーズになり、無呼吸の回数が大幅に減少します。

 

CPAP療法の利点

呼吸の安定化: 睡眠中の呼吸を安定させ、酸素供給を確保します。

日中の眠気軽減: 睡眠の質が改善されることで、日中の疲労感や眠気が軽減されます。

心身の健康向上: 高血圧や心疾患などのリスクが低下し、全体的な健康が改善されます。

治療の流れ

診断: 当クリニックでは、詳細な問診と睡眠検査を行い、SASの有無を確認します。

治療プランの提案: 検査結果に基づき、最適な治療プランを提案します。

CPAP療法の導入: CPAP機器の使い方について説明し、装置の調整を行います。

フォローアップ: 定期的な診察を通じて、治療効果を確認し、必要に応じて調整を行います。

睡眠時無呼吸症候群の症状にお悩みの方や、睡眠に関するご不安がある方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。あなたの健康をサポートし、快適な睡眠を取り戻すお手伝いをいたします。

糖尿病の食事療法と運動療法

糖尿病は、血糖値の異常な上昇が特徴であり、その管理には適切な食事療法と運動療法が欠かせません。日本糖尿病学会のガイドラインに基づき、以下ではそのポイントを紹介します。

食事療法

炭水化物の摂取量と質の管理: 炭水化物は血糖値を上昇させる主要な栄養素です。ガイドラインでは、食事中の炭水化物の量や種類を適切に管理することが重要とされています。特に、低GI(グリセミックインデックス)の食品や繊維質の豊富な食品を選ぶことが推奨されます。高GI値の食事としては、白米、パン、じゃがいもなどがあります。玄米、スパゲティー、春雨、葉物野菜などがあります。詳しく知りたい方は以下のHPも参考にしてください。

https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/glucose-level/

 

飽和脂肪酸の制限: 飽和脂肪酸の摂取量を減らし、不飽和脂肪酸を積極的に摂取することが推奨されます。魚介類や植物油、ナッツ類などからの不飽和脂肪酸の摂取を増やすことで、心血管リスクを軽減することができます。飽和脂肪酸は主に肉類や乳製品に含まれています。

食事のバランスと摂取タイミング: 三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)をバランスよく摂取し、食事の間隔を適切に保つことが重要です。また、就寝前の食事量を抑えるなど、血糖値の安定を促すために食事のタイミングにも配慮することが大切です。

運動療法

有酸素運動の推奨: 日本糖尿病学会のガイドラインでは、週3-5回の有酸素運動20-60分行うことが推奨されています。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、血糖値の管理や体重のコントロールに効果的です。

筋力トレーニングの追加: 筋力トレーニングも糖尿病の管理に役立ちます。筋肉の増加はインスリンの効果を向上させ、血糖値のコントロールをサポートします。また、基礎代謝の向上や体脂肪の減少にも効果的です。

定期的な運動と血糖値のモニタリング: 運動療法の効果を最大限に引き出すためには、定期的な運動と血糖値のモニタリングが重要です。運動計画や血糖値の変動を医師や専門家と共有し、適切なアドバイスを受けることが望まれます。

糖尿病の管理には、食事療法と運動療法の両方が不可欠です。ただし、個々の状況や健康状態に応じて、個別にカスタマイズされたアプローチが必要です健康的な生活習慣を取り入れることで、糖尿病のリスクを軽減し、より健康的な生活を送りましょう。

食事・運動共に継続することが重要ですが、多くのかたにとって難しいです。近年は有効な糖尿病薬も出ており、その助けをうまく使うことも重要です。質問がある方は外来でお気軽に聞いて下さい。

高脂血症の食事療法と運動療法

高脂血症は、血中の脂質(脂肪)の異常な増加を特徴とする状態であり、心臓血管疾患や脳卒中などのリスクを増加させる可能性があります。適切な食事療法と運動療法は、高脂血症の管理に不可欠です。以下ではそのポイントを紹介します。

 

食事療法

飽和脂肪酸の制限: 飽和脂肪酸は、肉類や乳製品などの動物性食品に多く含まれています。これらの食品の摂取を減らし、代わりに不飽和脂肪酸が豊富な植物油や魚介類を積極的に摂取することが重要です。

トランス脂肪酸の排除: トランス脂肪酸は、マーガリンや加工食品などに含まれています。これらの食品を避けることで、高脂血症のリスクを軽減することができます。

食物繊維の摂取: 食物繊維は、便通を改善し、コレステロールの吸収を抑制する効果があります。野菜、果物、穀物などの食品をバランスよく摂取することが重要です。

糖分と塩分の制限: 高脂血症の管理には、糖分と塩分の摂取量も重要です。加工食品や甘い飲料、高塩分の加工食品を避けることで、健康的な食生活を送ることができます。

運動療法

有酸素運動の推奨: 日本循環器学会のガイドラインでは、有酸素運動を中心に,中等度以上の強度を目標に,毎日 30 分以上(少なくとも週に 3 日)行うことが推奨されています。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、脂肪を燃焼し、コレステロールの改善に効果的です。

筋力トレーニングの追加: 筋力トレーニングも高脂血症の管理に役立ちます。筋肉を強化することで、基礎代謝が向上し、脂肪の代謝が促進されます。

高脂血症の管理には、食事療法と運動療法の両方が重要です。しかし、個々の状況に応じて医師と相談しながら、適切なプランを立てることが重要です。健康的な生活習慣を続けることで、高脂血症のリスクを軽減し、より健康的な生活を送ることができます。

実は、院長自身も高脂血症です。運動や食事の節制などはしていますが、特に高脂血症はコントロールが難しく、薬剤での調整が大変効果があります。疑問があれば、外来で相談してください。

高血圧の食事療法、運動療法

 

高血圧は、心血管疾患、脳卒中や認知症などの重大な健康リスクをもたらす可能性がある慢性的な状態です。幸いなことに、適切な食事療法と運動療法は、高血圧を管理し、症状の進行を抑制するのに役立ちます。日本高血圧学会のガイドラインに基づいて、以下ではそのポイントを紹介します。

 

食事療法

塩分の制限: 高血圧の管理には、食事中の塩分摂取を制限することが重要です。ガイドラインによれば、一日の塩分摂取量は6g以下が推奨されています。塩分は血圧を上昇させる要因の一つであるため、調理時や食事中に摂取する塩分には注意が必要です。

食事内容:野菜果物の積極的接種、不飽和脂肪酸(肉や乳製品に多く含まれます)、コレステロールの摂取を控え、多価不飽和脂肪酸(魚や植物油に多く含まれます)や低脂肪乳製品の積極的接種が推奨されています。

アルコールの摂取制限: 過度のアルコール摂取は高血圧のリスクを増加させる可能性があります。ガイドラインでは、男性は一日に20-30g以下、女性は10-20g以下のアルコール摂取を推奨しています。

運動療法

有酸素運動: 日本高血圧学会のガイドラインによれば、軽強度の有酸素運動を毎日30分、または週に180分以上の有酸素運動を行うことが推奨されています。ウォーキング、水泳、サイクリングなどの適度な有酸素運動は、血圧を下げ、心臓血管系の健康を維持するのに役立ちます。

筋力トレーニング: 筋力トレーニングも高血圧の管理に役立ちます。定期的な筋力トレーニングは、筋肉を強化し、基礎代謝を向上させ、全体的な健康を改善します。

https://www.mhlw.go.jp/content/000656460.pdf

上のサイトは、厚生労働省が2023年に作成した高齢者を対象とした運動プラグラムです。

高血圧の管理には、食事療法と運動療法の両方が重要です。しかし、個々の状況に応じて医師と相談しながら、適切なプランを立てることが重要です。健康的なライフスタイルの習慣を続けることで、高血圧のリスクを軽減し、より健康的な生活を送ることができます。

現在、現代の生活を行っていると塩分 6g/日を守ること、推奨される運動の量や質を継続して行うことは多くの方に難しく、お薬でサポートできる部分もありますので、外来で相談してください。

高血圧症

図1.

 

高血圧症は最も頻度が高いと言われる疾患で、年齢が上がるに連れ有病率が高くなり患者数は、4300万人と言われます。40代男性(女性) 37.7 (11.8)%, 50代男性 52.3 (26.3)%, 60代男性 65.7 (50.1)%, 70歳以上男性 (女性) 69.1 (68.3)%の割合でいると報告されています。血圧は図1のように分類され、収縮期血圧140mmHg, 拡張期血圧90mmHgのどちらかもしくは両方を示す場合に高血圧症と診断されます (140/90mmHgと記載します)。近年は自宅血圧を測定されることもありますが、その場合135/85mmHg以上を高血圧症の基準とします。高血圧症自体はほとんど症状を認めることはありませんが、長期間放置すると脳梗塞、脳出血、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全、動脈瘤など様々な合併症を生じてくるため、なるべく早期から治療を行うことが重要です。脳血管性認知症だけでなく、アルツハイマーのリスク因子としても高血圧症は重要で、その介入により認知症進展予防が可能であったと報告もされています。健康寿命を伸ばすため、早めの治療を志しましょう。
QRコードをスマートフォンからアクセスいただくと、より詳細な情報を記載していますので、よければ参考にしてください。

 

国民健康・栄養調査
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003224458
Deschaintre Y et al. Neurology 2009

高脂血症

 

脂質異常症~動脈硬化症予防のためにはコレステロールにも中性脂肪にもご用心~

血中のコレステロールが高い状態は、私たちの健康にとって重要な指標です。通常の健康診断でも、総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)、そしてLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の4項目が評価されます。これらの数値は、全身の動脈硬化疾患のリスクを評価する上で非常に重要です。

 

悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)が高値の状態が続くと、動脈硬化の進行から心筋梗塞や脳梗塞を発症する危険が増大します。特に、冠動脈疾患や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの既往がある場合は、より慎重な対応が求められます。

 

LDL-コレステロールの目標値は患者の状態により異なります。冠動脈疾患の既往がない方においては、動脈硬化疾患の発症を予防するための目標値が120-160mg/dl未満とされています。狭心症の既往がある患者に対する再発予防(二次予防)では、さらに厳格な70mg/dl未満の目標値が提案されています。

 

これらの目標値の達成には、まずは食事療法や運動療法が基本となりますが、場合によっては薬物療法も検討されます。スタチンやPCSK9阻害薬など、悪玉コレステロール降下薬が利用され、特に冠動脈疾患のリスクが高い場合には効果的な治療法となります。

 

 

脳血管性痴呆について

さらに、高いLDL-コレステロールが脳への影響も懸念されます。LDL-コレステロールが血管内に蓄積することで、脳血管性痴呆のリスクが増加する可能性があります。脳梗塞や脳血管障害は、高いLDL-コレステロールが一因とされることがあります。

 

したがって、脂質異常症の管理は、動脈硬化疾患だけでなく、脳血管性痴呆の予防にも密接に関連しています。患者様それぞれの背景に基づき、適切な治療法と生活習慣の改善が求められます。病院での薬物治療だけでなく、食事療法や運動療法の継続も大切にしていただき、心と身体の健康を守っていくことが重要です。何かご質問がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。

認知症と生活習慣病

 

アルツハイマー病、認知症と生活習慣病のつながり

今回は、アルツハイマー病や認知症といった認知機能の低下に関わる疾患と、それらと生活習慣病の興味深いつながりについてお話しいたします。

 

アルツハイマー病と認知症の本質

アルツハイマー病は、認知症の最も一般的な原因の一つです。この病気では、脳の中で特定のたんぱく質が蓄積し、神経細胞がダメージを受けます。結果として、記憶力や思考力が徐々に低下し、日常生活に支障が出てきます。

 

生活習慣病との意外なつながり

驚くかもしれませんが、生活習慣病とアルツハイマー病・認知症には深い関連があります。高血圧、高コレステロール、糖尿病などの生活習慣病が進行すると、血管や脳に悪影響を及ぼし、アルツハイマー病や脳血管性痴呆のリスクが増加します。

 

生活習慣病へのアプローチ

しかし、ここで大切なポイントがあります。生活習慣病に適切にアプローチし、予防・治療を行うことで、アルツハイマー病や脳血管性痴呆のリスクを軽減できることが報告されています。

Deschaintre Y et al. Neurology 2009

 

食事や運動、ストレス管理の重要性

健康な食事、適度な運動、ストレスの管理は、生活習慣病の予防だけでなく、アルツハイマー病や認知症のリスク軽減にも効果的です。これらの生活習慣を整えることで、脳への良い影響をもたらし、認知機能をサポートすることが期待できます。

 

アルツハイマー病と脳血管性痴呆のリスク低減

生活習慣病への介入が、アルツハイマー病や脳血管性痴呆のリスク低減につながることが研究で示されています。薬物による治療のみならず、食生活の見直しや定期的な運動、ストレス軽減のための工夫が、将来の認知症リスクを軽減する手助けとなります。

 

まとめ

生活習慣病と認知症は密接に関連していますが、良好な生活習慣が未来の認知機能の健康をサポートすることを忘れないでください。食事や運動、ストレス管理を通じて、健康な脳と心を育んでいきましょう。お身体の不調や疑問がございましたら、いつでもご相談ください。皆様の健康を心よりお祈りしております。

糖尿病

 

引用:糖尿病学会HP、HbA1cの目標値

糖尿病は、血液中の血糖値が通常よりも高い状態で持続する慢性的な疾患です。この状態は、インスリンというホルモンの不足または効果の低下によって引き起こされます。インスリンは、血糖を細胞に取り込み、エネルギー源として利用するために必要です。

 

糖尿病の種類

タイプ1糖尿病: 免疫系によるインスリン産生細胞の破壊によって引き起こされます。通常、若年者に発症しますが、年齢に関係なく発症することもあります。

タイプ2糖尿病: 体がインスリンを効果的に使用できなくなるために引き起こされます。運動不足、肥満、遺伝などがリスク要因です。

妊娠糖尿病: 妊娠中に発症し、通常、妊娠後に自然に解消されますが、将来的にタイプ2糖尿病のリスクが高まる可能性があります。

 

症状と診断

糖尿病の症状には、多尿、異常な飢餓感、体重減少、疲労感、視覚障害などが含まれます。診断には、血液検査による空腹時血糖値やグルコース負荷試験が行われます。基本的には発症初期は無症状のことが多く、検査、特に検診を受けていただき早期発見をすることが重要です。

治療と管理:治療は、生活様式の変更、食事療法、運動、薬物療法(インスリン注射または経口薬)などの組み合わせによって行われます。定期的な血糖モニタリングと医師の指導のもとでの管理が重要です。

 

生活様式の変更

健康的な食事: 適切な栄養バランスを保つことが重要です。炭水化物、脂質、タンパク質の摂取を管理し、食事の時間や量を調整します。

運動: 定期的な運動は血糖値を管理し、体重をコントロールするのに役立ちます。有酸素運動と筋力トレーニングの両方が推奨されます。

喫煙や飲酒の制限: 喫煙と飲酒は糖尿病のリスクを高めることがあります。禁煙や飲酒量の制限が推奨されます。

 

薬物療法

経口薬: タイプ2糖尿病の患者には、インスリン感受性を改善したり、血糖値の上昇を抑制するための経口薬が処方される場合があります。処方される薬は患者の個々の状況に基づいて選択されます。

インスリン療法: インスリン注射はタイプ1糖尿病の患者や一部のタイプ2糖尿病の患者に必要です。適切な種類と量のインスリンを定期的に投与することで、血糖値を安定させます。

 

血糖モニタリング

定期的な血糖値の測定: 患者は自宅で血糖値を測定し、記録することが推奨されます。これにより、食事や運動の影響を把握し、治療計画の調整に役立ちます。

HbA1c測定: HbA1cは、過去数か月間の平均血糖値を示す指標です。定期的なHbA1c測定により、治療の効果や血糖管理の状況を評価することができます。

 

当院での支援

当院では、糖尿病管理に関する包括的なサービスを提供しています。近年は多くの新規糖尿病治療薬が発売されており、薬物治療で患者様の予後の改善も可能となってきました。しかしながら、薬価の高い薬も多く、患者様と相談しながら、長く続けられる治療を一緒に選択させていただきます。糖尿病についてのご質問や相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。

不整脈

 

引用:公益財団法人 日本心臓財団HPより

 

不整脈は、心臓の正常なリズムが乱れる状態を指します。心臓は一定のリズムで収縮・拡張することで血液を体中に送り出していますが、不整脈ではこのリズムが乱れ、心臓の機能が影響を受けることがあります。

 

徐脈性不整脈

徐脈性不整脈は、心拍数が通常よりも遅い状態です。通常の心拍数は個人によって異なりますが、一般的には60〜100回/分です。徐脈性不整脈では、心拍数が60回/分未満になることがあります。主な原因は、洞不全症候群、洞房結節機能障害、心房頻拍後の心室頻拍などが挙げられます。

 

頻脈性不整脈

頻脈性不整脈は、心拍数が通常よりも速い状態です。通常の心拍数を超える心拍数を示します。心房細動や心室頻拍などが一般的な頻脈性不整脈の例です。この状態では、心臓の拍動が速くなり、心臓の機能に影響を及ぼすことがあります。下記の心房細動、上室性頻拍、心室性頻拍などの不整脈が挙げられます。

 

心房細動

心房細動は、心臓の上部である心房が異常なリズムで収縮する状態です。この状態では、心臓の拍動が不規則になり、正常な血液の循環を妨げる可能性があります。心房細動は、高血圧、心臓弁膜症、冠動脈疾患などの他の心臓疾患と関連していることがあります。

 

当院での治療と支援

当院では、心臓疾患の専門家が患者に対し、徐脈性不整脈や頻脈性不整脈、心房細動などの不整脈に関する包括的な評価と治療を提供しています。不整脈の診断、治療は専門的な知識を必要とします。

 

患者の個々の状況に応じて、薬物療法、カテーテルアブレーション、ペースメーカーの装着などの治療オプションを検討し、最適なケアを経験豊富な循環器内科医から提供させていただきます。

 

不整脈に関するご質問や疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。お客様の健康と幸福を支えるために、専門家チームが全力でサポートいたします。

狭心症・心筋梗塞

 

公益財団法人 日本心臓財団HPより

 

虚血性心疾患は、心臓に血液が適切に供給されないことによって引き起こされる疾患の総称です。主な原因は、冠動脈が狭窄したり閉塞したりして、心臓の血流が制限されることです。虚血性心疾患には慢性冠症候群と急性冠症候群の2つの主要な形態があります。

 

慢性冠症候群

慢性冠症候群は、冠動脈の動脈硬化により徐々に進行する状態です。症状は徐々に進行し、通常は労作時の胸部痛(狭心症)や息切れなどが現れます。冠動脈の狭窄が進行すると、心臓への血液供給が不足し、安静時でも症状が現れる場合があります(上の図の2-3に主にあたります)。慢性冠症候群は、基本的には薬物加療をまず行い、それでもコントロールが出来ない場合には冠動脈バイパス手術や冠動脈形成術などの治療が必要な場合があります。

 

急性冠症候群

急性冠症候群は、急激な冠動脈の閉塞によって心臓に血液が供給されなくなる状態です。急性心筋梗塞や不安定狭心症などの症状が現れます。これらの症状は通常、突然現れ、命に関わる場合があります(主に上の図の4-6にあたります)。急性冠症候群は緊急の医療処置が必要であり、冠動脈形成術や血栓溶解療法などの治療が行われます。最近胸の痛みが増えてきたなどの症状がある場合、早めに病院を受診するようにしてください。

 

当院での治療と支援

当院では、虚血性心疾患に対する包括的な評価と治療を提供しています。診断・評価・治療に専門的な知識や経験を必要とする領域であり、心臓専門家が患者の状況を評価し、適切な治療計画を策定します。

 

虚血性心疾患に関するご質問や疑問がございましたら、当院の心臓専門家にお気軽にご相談ください。患者の健康と幸福を支えるために、専門家チームが全力でサポートいたします。

心不全

 

公益法人 日本心臓財団HPより

 

心不全は、心臓が十分な血液を体に供給できない状態を指します。通常、心臓は血液を体中に送り出すために収縮し、拡張するリズムを維持していますが、心不全ではこの機能が妨げられます。心臓の機能が低下すると、様々な症状が現れることがあります。

 

症状

心不全の症状には、息切れ、むくみ、疲労感、体重増加、心臓の動悸などが含まれます。これらの症状は、心臓が効果的に血液をポンプできないために起こります。症状は軽度から重度までさまざまであり、日常生活や身体活動に影響を与える場合があります。これらの症状があるときには、気軽に当院に相談してください。早期に発見し治療をしていくことが、とても重要です。

 

原因

心不全の原因はさまざまですが、一般的な原因には冠動脈疾患、高血圧、心臓弁膜症、心筋症、心筋梗塞などがあります。これらの状態が心臓の機能を低下させ、心不全を引き起こす可能性があります。

 

治療と管理

心不全の治療と管理には、まずは薬物療法、生活様式の変更、一部の方には外科手術などが必要になります。薬物療法には、利尿剤、血管拡張剤、ACE阻害剤、ベータ遮断薬などが使用される場合があります。生活様式の変更には、塩分制限、体重管理、適切な運動、禁煙などが含まれます。治療と管理を行う際には、まずしっかりと心不全の原因を診断し、それに併せた適切な治療方針の策定が必要となります。

 

当院でのサポート

当院では、経験豊富な心臓専門家が心不全の評価と治療を行います。患者の個々の状況に応じて、最適な治療計画を策定し、患者と共に病気と向き合い、治療を行わせていただきます。

 

心不全に関するご質問や疑問がございましたら、当院の心臓専門家にお気軽にご相談ください。患者の健康と幸福を支えるために、専門家チームが全力でサポートいたします。

 

足のむくみ

当クリニックでは、下腿浮腫と関連するさまざまな疾患について包括的な診断と治療を提供しています。特に心不全、腎不全、静脈血栓症、肝不全といった疾患があった場合、早期に診断し治療を行うことが必要であり、この点に注目して診断・治療を行わせていただきます。

 

心不全による下腿浮腫は、心臓が効率的に血液をポンプすることができないために、血液が体の下半分に溜まりやすくなります。腎不全では、体内の余分な水分や塩分が排出されず、体内に滞留するために下腿浮腫が発生します。静脈血栓症は、静脈内に血栓ができることで、血流が阻害され、浮腫が引き起こされる可能性があります。肝不全では、肝臓が機能しなくなることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、下腿浮腫が生じることがあります。

 

当院では、これらの疾患に対して総合的な評価を行い、治療を提供しています。診断には、適切な検査や評価を行い、患者様の症状や健康状態に合わせた個別の治療計画を立案します。治療には、薬物療法、栄養指導、生活習慣の改善、必要に応じて手術や介入治療などが含まれます。また、定期的なフォローアップや健康管理も行い、患者様の健康状態の改善を支援しています。

ご不明点や症状のご相談がございましたら、当院の専門医師が丁寧に対応し、適切な治療プランをご提案いたします。患者様の健康と快適な生活をサポートするために、当院は常に最新の医療技術と知識を駆使しております。

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