松前町の内科・循環器科 せいけ内科循環器科

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糖尿病の食事療法と運動療法

糖尿病は、血糖値の異常な上昇が特徴であり、その管理には適切な食事療法と運動療法が欠かせません。日本糖尿病学会のガイドラインに基づき、以下ではそのポイントを紹介します。

食事療法

炭水化物の摂取量と質の管理: 炭水化物は血糖値を上昇させる主要な栄養素です。ガイドラインでは、食事中の炭水化物の量や種類を適切に管理することが重要とされています。特に、低GI(グリセミックインデックス)の食品や繊維質の豊富な食品を選ぶことが推奨されます。高GI値の食事としては、白米、パン、じゃがいもなどがあります。玄米、スパゲティー、春雨、葉物野菜などがあります。詳しく知りたい方は以下のHPも参考にしてください。

https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/glucose-level/

 

飽和脂肪酸の制限: 飽和脂肪酸の摂取量を減らし、不飽和脂肪酸を積極的に摂取することが推奨されます。魚介類や植物油、ナッツ類などからの不飽和脂肪酸の摂取を増やすことで、心血管リスクを軽減することができます。飽和脂肪酸は主に肉類や乳製品に含まれています。

食事のバランスと摂取タイミング: 三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)をバランスよく摂取し、食事の間隔を適切に保つことが重要です。また、就寝前の食事量を抑えるなど、血糖値の安定を促すために食事のタイミングにも配慮することが大切です。

運動療法

有酸素運動の推奨: 日本糖尿病学会のガイドラインでは、週3-5回の有酸素運動20-60分行うことが推奨されています。ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、血糖値の管理や体重のコントロールに効果的です。

筋力トレーニングの追加: 筋力トレーニングも糖尿病の管理に役立ちます。筋肉の増加はインスリンの効果を向上させ、血糖値のコントロールをサポートします。また、基礎代謝の向上や体脂肪の減少にも効果的です。

定期的な運動と血糖値のモニタリング: 運動療法の効果を最大限に引き出すためには、定期的な運動と血糖値のモニタリングが重要です。運動計画や血糖値の変動を医師や専門家と共有し、適切なアドバイスを受けることが望まれます。

糖尿病の管理には、食事療法と運動療法の両方が不可欠です。ただし、個々の状況や健康状態に応じて、個別にカスタマイズされたアプローチが必要です健康的な生活習慣を取り入れることで、糖尿病のリスクを軽減し、より健康的な生活を送りましょう。

食事・運動共に継続することが重要ですが、多くのかたにとって難しいです。近年は有効な糖尿病薬も出ており、その助けをうまく使うことも重要です。質問がある方は外来でお気軽に聞いて下さい。

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